政府は、三月の地震で被災した人への新たな融資を発表しました。

政府は、三月の地震で被災した人々の、生活再建や、長期的な復興を支援するため、農業、農業協同組合銀行と連携し、二つの新たな融資制度を発表しました。これらの制度は、住宅や、農業関連施設の修復、緊急的な生活費の確保、農業経営の再建など、幅広い用途に対応しています。一つ目の、緊急支出ローンでは、被災した個人が、最初の六ヶ月間、最大五万バーツまでを、無利子で借りることが可能です。六ヶ月を過ぎると、銀行の最低、小売金利が適用され、通常の返済条件に、移行します。急を要する、生活費に対応できる、スピーディーな救済策となっています。二つ目は、リハビリテーション、および生活の質向上ローンとして提供され、被災一1人あたり、最大五十万バーツまでの融資を受けることができます。金利は、銀行の最低、小売金利から、年率二パーセントを差し引いた優遇利率が、適用されるため、長期的な復興や、生活再建に必要な資金を、より低い負担で、借り入れることができます。これらの融資制度を、円滑に運用するため、政府は、総額二百億バーツの、特別予算を割り当てています。対象となる支出は、住宅や、農業施設の修繕、農業機械の再整備、農作物の再開支援などのほか、当面の生活資金としても、利用できるものです。これは、生活と生産の両面から、復興を後押しする内容となっています。農業、農業協同組合銀行は、この融資の申請受付を、全国すべての支店を通じて、受け付けており、申請締め切りは、九月三十日までとなっています。政府は、被災者が、できるだけ早く通常の生活と生産活動に戻れるよう、継続的な支援体制を整えています。また、三月二十八日に、ミャンマーで発生した地震に伴い、バンコクでは、長周期地震動で、建設中の高層ビル一棟が、完全に崩落したほか、様々な建物の壁に、ひび割れができるなどの被害が報告されています。バンコク都庁に寄せられた地震に伴う被害の報告は、三万二千件に上っていますが、防災局による、被害認定が済んだのは、約九百件あまりにとどまっています。労働省によりますと、二十三都県の二百あまりのビジネスが、今回の地震で被害を受けています。