タイ観光スポーツ省は、五月二十九日に「サワディー・ニーハオ」と題した特別イベントを開催します。このイベントでは、中国から企業家やメディア関係者をタイに招き、観光の魅力を実際に体験してもらうことで、中国市場での信頼を高め、観光促進につなげることが目的です。
サシカーン政府副報道官によりますと、中国のモバイル決済サービス「アリペイ」とその関連アプリ「アリペイプラス」の最新データでは、タイは最近の中国の大型連休中に、最も人気のある渡航先のトップ5に入ったとのことです。
この背景には、アリペイがタイ国内のレストラン、ホテル、デパート、交通機関などで広く使える利便性と、多様な観光地、タイの温かいおもてなし文化が挙げられます。これは、タイ政府が推進する「持続可能な観光戦略」にも合致する形となっています。
観光スポーツ省の統計によりますと、二〇二五年の第一四半期にタイを訪れた外国人観光客は九百五十万人を超えました。その中で中国からの観光客は約百三十三万人と最も多く、次いでマレーシア、ロシア、インド、韓国、ドイツ、イギリス、アメリカ、日本、フランスと続いています。
五月二十九日の「サワディー・ニーハオ」イベントでは、実際に中国からの訪問者にタイを体験してもらうことで、観光地としてのタイの印象をより高め、文化交流も深める予定です。
タイ政府は今後も、安全性、利便性、そしてサービスの質の向上を通じて、世界有数の観光地としての地位を確立し続けることに力を注いでいくとしています。