タイ王国は、アメリカにおける信頼性の高い経済パートナーとしての立場を改めて国際社会に示しました。
タイ貿易代表であるナリー・タヴィシン氏は、ワシントンディー.シー.を訪問し、米国上院議員ならびに主要な民間企業と意見交換を行いました。
この訪問の中で、タイは、アメリカにとって重要な投資国の一つであることを強調し、今後もタイの企業がアメリカへの投資をさらに増やしていく考えを示しました。タヴィシン代表によれば、これまでにタイ企業によるアメリカへの直接投資総額は百七十億米ドルを超えており、一万五千人以上の雇用を創出しているということです。
これは、アメリカ経済に対するタイの信頼の証であり、タイがこれからも信頼できるパートナーとして関係を続けていく強い決意を示しています。また、同代表団は、産業、技術、エネルギー、食品など多岐にわたる分野におけるタイの強みと成長可能性を紹介しました。
これに対し、参加したタイ企業は、アメリカにおけるビジネス環境について肯定的な評価を示し、今後さらなる投資拡大への意欲を共有しました。
この訪問の一環として、ナリー大臣は、両国民間部門の関係強化を目的としたネットワーキングイベント「ユーエス・タイランド コラボレーション:ネットワーキング フォー フューチャー ビジネス オポチュニティーズ」の開会式を主宰しました。
このイベントには、テクノロジー、デジタル、サイバーセキュリティ、医療、バイオテクノロジー、コンサルティングなどの分野から、五十名以上の参加者が集まりました。
イリノイ州のタミー・ダックワース上院議員およびミシガン州のエリッサ・スロットキン上院議員は、タイの投資を全面的に支援する意向を表明し、今後の連携を積極的に進めていく姿勢を示しました。
さらに、タイ貿易代表団は、サウジアラビア・リヤドで開催された「アメリカ・サウジアラビア投資フォーラム」において、スコット・ベサント米国財務長官が「タイは優れたイニシアチブを提示しており、アメリカにとって迅速な成果が期待できる国である」と述べたことについても歓迎の意を表し、これに同意する姿勢を明確にしました。
ナリー大臣は今回の対話を通じて、「タイとアメリカの協力関係は、貿易や投資の枠を超え、持続可能で回復力のある未来の構築に寄与する、人とアイデア、そしてインスピレーションのつながりを深めるものである」と述べ、今後も包括的で前向きな協力の重要性を強調しました。