タイは、世界保健機関の事務総長と協議を行い、電子タバコによる健康被害から若者を守り、国民の健康を増進することに合意しました。

タイは、世界保健機関の事務総長と協議を行い、電子タバコによる健康被害から若者を守り、国民の健康を増進することに合意しました。第九回、国連の消費者保護会議が、七月七日から、十一日まで、スイスのジュネーブで開催されました。この会議に出席した、ジラポン首相府大臣は、タイと、世界保健機関、ダブルエイチオーは、公衆衛生システムの開発において緊密に協力していると述べました。ジラポン首相府大臣は、タイの強固な公衆衛生制度を称賛し、すべての人々が医療サービスにアクセスできる仕組みがあることを強調しました。中でも、三十バーツ医療制度は、国民皆保険制度として知られ、世界的にも注目されているモデルです。平等な医療アクセスを提供する点で、多くの国々が研究し、導入を検討しているといいます。会談では、電子タバコのような健康に有害な製品から、子どもや若者を守るための取り組みについても、意見が交わされました。ダブルエイチオーの事務総長は、電子タバコ企業が、子どもや若者をターゲットに、さまざまな魅力的なフレーバーの商品を販売していることに、懸念を示しました。また、一部の国では、学校の近くで電子タバコを使用できる状況もあるとし、こうした環境が、未成年の喫煙を促進する主な要因であると指摘しました。ジラポン首相府大臣は、タイ政府が、子どもや若者を電子タバコから守ることを極めて重要視していると述べました。昨年二月、ペートンタン首相が、電子タバコの拡大防止に向けて、関連機関との連携を指示しています。この取り組みでは、国内への密輸の阻止と、実店舗、オンライン販売の両面での厳格な取り締まりが、強化されました。その結果、ここ数か月間で、押収された電子タバコの数量は、前年一年間の合計を、上回るほどに増加しています。こうした対策により、若者が、電子タバコを入手しにくくなっていると報告されています。今後も政府は、学校などの教育機関を中心に、監視と取り締まりを継続し、さらに広報活動を強化して電子タバコのリスクに対する、国民の認識を高めていく方針です。ジラポン首相府大臣は、タイ政府の方針が、消費者の健康を守り、生活の質を向上させる、というダブルエイチオーの重要な使命と、一致していると述べています。消費行動は、人々の健康や生活の質に直接影響を与えるため、タイは、ダブルエイチオーと協力しながら、国民の福祉向上と、健康的な生活環境の実現を目指しています。特に、デジタル時代における健康リスクへの対応として、啓発キャンペーンなどを通じた意識向上を図り、ダブルエイチオーとの協力、および地域連携を進めています。