知的財産局は、新世代のタイ人デザイナーと連携し、タイのジーアイ生地の魅力を世界に発信しています。商務省、知的財産局は、政府のソフトパワー政策に基づき、地域に根ざした、アイデンティティを持つ、地理的表示、ジーアイ製品のプロモーションを推進しています。ジーアイ製品の価値を高め、世界市場での取引の機会拡大に取り組んでおり、現在、二百三十四件のジーアイ製品が、登録されています。ヌサラ局長は、知的財産局が、新進気鋭のタイ人デザイナー、ショーン、プイピア氏を起用したと発表しました。彼は、ベルギーの名門校、アントワープ王立美術アカデミーを卒業し、自身のブランド、ショーンプイピアを立ち上げ、手作業を重視した、ラグジャリーで、芸術的な服作りを行なっています。今回のプロジェクトでは、ベルギーの首都、ブリュッセルを象徴する観光名所、小便小僧の衣装をデザインしました。この衣装は、地理的表示の象徴的な存在ともされています。今回の取り組みは、タイのジーアイ製品、とくにジーアイ生地の、アイデンティティを国際社会に広め、世界市場での存在感を高めるとともに、ソフトパワー産業の推進にもつながる活動と評価されています。プイピア氏は、ランプーン県産の、タイの伝統的な絹織物ラミョーンと、チェンマイ県産のメージャム織物という、二種類のタイのジーアイ生地を用い、それぞれの美しさと個性を活かしたユニークなデザインを発表しました。ウサギを見つけて、花を摘もうというコンセプトのもと、ユーモアを込めた、デザインを展開しました。小便小僧に、パンツスーツにリボン付きのシャツを着せ、ジェンダーの流動性を表現しています。これは、性的多様性と、ジェンダーへの理解を促すメッセージも含まれています。今回のデザインは、評価も高く、優れた成果を生み出しました。現在、タイには、十七種類のジーアイ生地が存在し、それらは、地域社会に、十五億バーツを超える経済効果を生んでいます。今回のプロジェクトは、知的財産局にとって、タイの織物の国際的なイメージをさらに高め、ジーアイ織物の販路拡大を後押しする重要なステップとなるもので、地域社会に持続可能な収入と、安定した暮らしをもたらす、大きな一歩となりました。