第十七回ブリックス首脳会議が、ブラジルのリオデジャネイロで開幕しました。タイからは、ジラポン首相府大臣が代表団団長として出席し、ブリックス加盟二十七カ国の首脳や、パートナー国、招待国の代表、そして国連や世界貿易機関などの国際機関の幹部と会談し、多国間体制の強化やエーアイガバナンス、金融構造の改革などについて協議しました。ジラポン大臣は、国境を越えた犯罪やマネーロンダリング、デジタル犯罪に対応するため、エーアイを活用した国際的な協力体制の構築におけるタイの貢献を表明しました。また、「包括的な多国間主義によるグローバルな健康と気候変動対策の推進」をテーマに演説を行いました。ブリックスは、世界人口の約半数を占め、ジーディーピーの二十七パーセント以上を担う巨大経済圏です。アイエムエフの予測では、二〇二五年には四.二パーセントの経済成長が見込まれています。タイにとってブリックスとの連携強化は、国際社会での存在感を高め、新たな世界秩序づくりに参加する重要な機会となります。