タイが、またひとつ世界の食の舞台で注目を集めています。ポルトガル・リスボンで開催された、いわゆる“世界の食品業界のオスカー”と称される「二〇二四年グルマンドアワード」。

タイが、またひとつ世界の食の舞台で注目を集めています。ポルトガル・リスボンで開催された、いわゆる“世界の食品業界のオスカー”と称される「二〇二四年グルマンドアワード」。

タイが、またひとつ世界の食の舞台で注目を集めています。ポルトガル・リスボンで開催された、いわゆる“世界の食品業界のオスカー”と称される「二〇二四年グルマンドアワード」。この大会のアイスクリーム部門で、タイの「百年続くラムートアイスクリーム、バンマイ」が見事優勝しました。このアイスクリームを開発・プロモーションしてきたのが、ウォッチラポン・ラドムシッティパット氏。地元では「市長U」の愛称で親しまれ、かつてアユタヤ県マハラート郡バンマイ地区の行政組織の代表も務めた人物です。タイ政府サシカーン副報道官は、「この成功はアユタヤ県の誇りであり、地元の知恵と創造性が世界レベルに通用することを証明した」とコメント。政府としても称賛と祝福を送ると述べました。今回評価されたのは、単なるアイスクリームの美味しさだけではありません。使われている果物「ラムート」は、地元では“サムット”と呼ばれており、かつては市場価値がないとして放置され、絶滅寸前に追い込まれていました。そんな中、ウォッチラポン氏はこの果物に可能性を見出し、タイ初のアユタヤ県産ジーアイ製品(地理的表示保護)として登録しました。さらに、その価値を高めるためにアイスクリームとしての商品化を進め、二〇二二年には内務省の「ケービーオープロジェクト」で、全国七十六県の中から最優秀賞を受賞しました。今回の受賞は、地域経済の活性化と地元起業家の新たなチャンスの創出につながる、まさに「地元から世界へ」の成功モデルといえます。アユタヤは世界遺産にも登録された歴史と文化の街です。今回の快挙は、同県の文化観光、そしてガストロノミーツーリズムの推進にも大きな弾みとなるでしょう。政府は今後も、地域ならではの独自製品やサービスの開発を支援し、観光や食品産業を通じて、タイをアセアンのソフトパワーの中心へと押し上げていく考えです。

 

 

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