「Thainess Power」――世界の舞台で輝くタイの魅力

微笑みの国の柔軟さと、日本の規律が交わるとき

タイ王国は、広報局の主導のもと、2025年大阪・関西万博(Expo 2025 Osaka, Kansai)において、

「Thainess Power: Connecting Lives for Greatest Happiness – タイの力…人と人をつなぎ、最大の幸福へ」

というテーマの下、タイのアイデンティティを紹介する特別展示館を開催した。この展示は、文化・創造性・ホスピタリティといったタイのソフトパワーを通じて、世界の人々にインスピレーションを与えることを目的としている。

16日間の開催期間中、世界各国から延べ 3万2千人以上 が来場した。

中でも人気を集めたのは、タイの特産品や可愛らしい象のマスコット、象柄のハンカチなどをプレゼントする 「A Touch of Thainess Giveaway」、
そして AIフォトブース であった。

このブースでは来場者が、タイの伝統衣装・タイの海辺・象・トゥクトゥク などを背景にして写真を撮影できる仕組みとなっており、多くの笑顔と楽しさを生み出し、日本のSNSでも話題となった。

このことは、タイの文化が現代的な形で、世界中の人々の心に届いていることを示している。

私はこの展示において、タイ広報局ブースの通訳 を担当した。

その中で特に印象的だったのは、タイらしい明るく穏やかな雰囲気である。ブース内では「サワッディー・タイランド」や「サバイサバイ・マイペンライ」といった曲が流れ、来場者が自然と笑顔になり、気軽に話しかけてくれる温かい空気が広がっていた。

一方で、日本の文化からも多くの学びがあった。

真夏の炎天下でも、来場者たちは静かに列を作り、誰も文句を言わず、順番を守って待っていた。

中には折りたたみ椅子やファン付きの服を使うなど、長時間の待機に備えた工夫も見られた。その光景には、規律と他者への敬意が自然に表れており、タイの「ゆったりとした心」と日本の「秩序と忍耐」が共鳴する瞬間を感じた。

また、私は改めて タイ人の柔軟性(flexibility) の素晴らしさにも気づかされた。変化に素早く対応し、状況に合わせて前向きに行動できる――それはタイ文化の大きな強みである。この柔軟さに、日本人の持つ「努力と規律」を組み合わせることができれば、温かさと効率性を併せ持つ新しいエネルギーが生まれ、個人も社会もより力強く成長できるだろう。

「Thainess Power」は、文化の伝達に難しい言葉を必要としないことを教えてくれた。微笑みと誠実さ は、世界共通の言語である。

そしてAIのようなテクノロジーは、タイ文化を次世代へとつなぐ強力なツールとなる。

この展示は、文化とは競い合うものではなく、互いに学び合うものであることを示していた。

他国の文化を理解し、良い点を取り入れることで、タイの魅力はさらに深まる。

私にとって「Thainess Power」とは、単なる文化紹介ではなく、人生の学びである。タイの優しさと柔軟性、そして日本の努力と規律。

この二つを調和させることができれば、そこには持続可能な幸福と成長の力が生まれる。

Story by Kraisate Wongworapat
Facebook: Krai Wong

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