タイの医療界で注目が集まる中、希少な血液型「Rh+(アジア型DEL)」がタイ国内で初めて発見されました。この特殊な血液型は限られた患者にしか適合しないため、タイ赤十字社はRh-血液型の市民に対し、献血を強く呼びかけています。これにより、特にこの血液型を必要とする患者の支援につながると期待されています。
タイ赤十字社の国立血液センターによると、「Rh+(アジア型DEL)」は非常に稀で、治療の際に重要な役割を果たすとされています。この血液型はD抗原を持っており、Rh+と似た特性を持ちながらも、最先端の検査技術でのみ確認が可能なタイプです。
この発見は、17歳の男性患者が輸血を受けた際に抗D抗体が生成されたことで明らかになりました。この事例を契機に、国立血液センターではRh+DEL型血液の識別と安全な輸血のためのスクリーニング体制を強化しています。
また、タイ赤十字社はRh-血液型を持つ市民に対し、Rh+DEL型のスクリーニングを行うための献血協力を無償で呼びかけており、スクリーニングでRh+DEL型と判定された場合には、特別な血液型を記載した新しい献血カードが発行されます。
「Rh+(アジア型DEL)」の発見は、タイ医療界における重要な進展であり、特別な血液型を必要とする患者への支援体制の向上が期待されます。献血は国立血液センターおよび全国の献血センターで受け付けております。
追加情報:タイ赤十字社
リンク:https://redcross.or.th/