国家高等教育科学研究イノベーション政策事務局(NXPO)は、パリで開催されたOECD主催の第11回政府フォーサイトコミュニティ(GFC)年次総会に出席しました。この会議は、世界各国の専門家が未来予測(フォーサイト)に関する知識を共有する場として毎年開催されています。
会議では、技術革新、気候変動、社会的な変化など将来の課題に対応するためのフォーサイト能力の強化が議論されました。NXPOのスラチャイ・サティトクナラット博士は主要講演者として、「障壁を克服する:フォーサイトを長期戦略に統合する」というテーマで講演を行い、タイにおける因果層別分析(CLA)やシナリオプランニング(Mont Fleur)の具体例を紹介しました。これらのフォーサイトツールは、カセサート大学工学部の10年戦略計画に活用されています。また、APEC STI戦略フォーサイトプロジェクトでのデルファイ法や、APECエネルギー転換プロジェクトにおけるSTEEPトレンド分析の応用事例も解説されました。
この総会は、各国がフォーサイトに関する知識やベストプラクティスを共有するための重要なプラットフォームとしての役割を果たしています。タイはフォーサイト能力の開発において積極的な貢献をしており、国家およびAPEC地域の政策設計における協力の重要性を強調しました。
詳細情報:国家高等教育科学研究イノベーション政策事務局(NXPO)