「プライ」タイのハーブは世界市場を切り拓く

     タイのハーブは薬として使用できる効果を持ち、病気の治療に使われます。貿易政策戦略局(DITP)は、産業部門とコミュニティと協力し、国立科学技術発展局(NSTDA)と連携して、タイのハーブ「プライ」の貿易機会を研究しました。プライは様々な効果を秘めているので、ハーブのチャンピオンのように扱うとします。

     タイのハーブである「プライ」は、経済的な価値が非常に高く、ハーブの原料から多様な製品へと加工が可能です。エキス、精油、そして他の製品の成分として使用され、ハーブの中でも特に優秀なハーブです。地域の伝統知識は、ローカルのハーブの成分を使用した製品の開発に活用されています。伝統的な知恵を取り入れた製品を挙げると、ハーバルボールや、プライをココナッツオイルやごま油で上げて、そのオイルを体に塗っていました。その後技術開発のもとにプライのオイルは品質が上がり、マッサージ用クリーム、スキンケア製品、ボディーケア用品、そして化粧品などに用いられています。

     プライを含む製品には、地域の知識が活かされ、リフレッシュメントパック、ハーブ入浴、皮膚疾患治療薬などに利用されています。また、ハーブの根をココナッツオイルやサフラワーオイルと同時に火を通したものは、塗る、擦る、マッサージするために使用されます。さらに、技術を導入してプライから重要な成分を抽出するプロセスにも進み、ハーブのエキスオイルが高い効果を持つようになりました。マッサージ用のプライオイルクリームやプライ軟膏などの製品は、国内外の市場で成長の機会を期待しています。農業促進省に登録されたデータによると、2021年には国内各地でプライの栽培が行われ、27.4万平方メートルが栽培されました。主要な生産地はカンチャナブリ県、チェンマイ県、ナーン県、サカエオ県、およびサコンナコーン県です。総生産量は507トンであり、2020年と2021年の1,935トンと1,539トンから大幅に減少しています。これにより、タイのプライ生産は国内需要をまかなうために重要なハーブです。2016年から2021年の期間に、タイはわずか2.17トンのプライを輸出しました。新鮮なプライの平均価格は1キログラムあたり12バーツ、乾燥したプライは100バーツ、パウダー状のプライは150バーツ、そしてプライエキスオイルは1キログラムあたり5,000バーツです。また、農業戦略マッピングシステム(Agri-map)によると、ブンカーン県、クラビー県、ナラティワース県、スラートターニ県、サカエオ県、およびチュンポン県はプライの栽培に適した地域です。しかし、プライ栽培における重要な問題は、根腐れや病気の問題が発生する可能性があるため、同じ場所での連続栽培を避ける必要があることです。次の栽培シーズンに先立って他の作物を転作する必要があります。また、高品質なプライ得るためには、2年以上の長期間が必要であり、これにより農家の収入が減少する可能性があります。国は栽培、市場開拓、付加価値を生み出すための加工に関する支援を提供する必要があります。

     ハーブの成分を含む製品は、健康と美容に関心を持つ消費者に人気があります。ハーブ製品の小売り市場は急速に成長し、Euromonitor Internationalによると、2022年には世界市場で56,510百万ドルの総価値があり、タイは世界で8番目の大きさです。中国、アメリカ、日本、韓国、ドイツ、イタリア、台湾に次ぐ位置です。タイの市場価値は1,543.8百万ドルで、2023年には1,676.5百万ドルに拡大する見込みです。これは前年比8.6%の成長率です。2023年4月12日最新情報

2023年4月12日最新情報
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