高付加価値の製品と製品化のためのテクノロジーを利用した「ラーチャブリー産ナムホームココナッツ」

ラーチャブリ県の優れた製品は、GI登録を受けたコンジープラーチャブリー産ナムホームココナッツです。

　このココナッツは、甘く香ばしい味わいが特長であり、国の主要な輸出品の1つとなっています。従い国立科学技術開発所（NSTDA）は、食品研究所と国立科学技術研究所との協力のもと、ラーチャブリ県のコンジープラーチャブリー産ナムホームココナッツから付加価値の高い加工品および高額な製品の開発プロジェクトを進めています。このプロジェクトは、BCG経済開発戦略に沿って実施されており、コンジープラーチャブリー産ナムホームココナッツの価値を向上させることを目的としています。以前は農家が生産物の販売、市場飽和、収穫時に発生した果実へのダメージなどで、農産物は工業製品の製造工場での販売価格よりも低い価格で販売されるまたは多量に捨てざるを得ないという問題がありました。したがって、社会の廃棄物としても問題となっていました。　ラーチャブリ県は、先導的な県として指定されており、コンジープラーチャブリー産ナムホームココナッツは目標農産物の1つに位置づけられています。現在、ナムホームココナッツから様々な製品のプロトタイプが開発され、地域に提供されています。例えば、一段と進化した製造技術で作られているタイのコンジープラーチャブリー産ナムホームココナッツを使用して作られたお酢、プロバイオティックドリンクの"COCOBIOTIC"は良い色、香り、味、炭酸性があるお茶のような飲み物です。

　コンブチャは、プロバイオティクスが豊富な発酵飲料です。これは、消化の仕組みをサポートするために生物学的に活性化された有機物質を含むココナッツ発酵製品のヨーグルトと同様の特性を持つ植物ベースの選択肢の製品に属しています。

　タイの国立科学技術研究所（TISTR.）は、得意なココナッツの加工技術で長期間保存が可能なナムホームココナッツを開発しています。凍結のプロセス、殺菌、そして高圧処理（High-Pressure Processing, HPP）が含まれます。これにより、ナムホームココナッツは30日から1年間（方法によって異なります）の長期間保存が可能になりました。さらに、この技術により、消費者はナムホームココナッツ独特の香りと風味を受け入れています。

　BCGの経済モデルの推進は、地域内のすべての次元で重要性を持っています。これには農業、加工産業、再生可能エネルギー、観光などの多岐にわたる分野が含まれています。これらの取り組みは、競争力を高め、農民の収入を向上させ、持続可能な高品質の生活を促進するための重要な役割を果たします。

　これらの取り組みを通じて、国立科学技術研究所（NSTDA）はBCGモデルに基づく経済を最大限に成功させるための具体的な成果を出すための努力を行っています。