有益な特性を持つ大麻草

     大麻の活用について

     大麻は有益な特性を持つ植物であり、あらゆる部分を多様な形で利用することができ、例えば、茎、繊維、葉、種など。そ

     現在、健康省の方針は医療用大麻政策を推進し、大麻を新たな経済産業として育成している。大麻とヘンプのさまざま部分から得られる利益を、人間用医薬品、動物用医薬品、食品や飲料、オイル、化粧品、衣類や繊維製品、そして軟膏など健康製品に活用している。医療大麻から抽出物の利用は、他の形式の薬やさまざまなタイプの製品のように、吸入、経口摂取又はクリーム、貼り薬など外用薬、食品の形で提供される。大麻からの製品各種は、カンナビノイドの濃度が異なり、治療の目的、患者のニーズ、病態、症状に合わせて選択する必要がある。

     大麻には、カンナビノイドと呼ばれる多くの成分が含まれており、その中でも主な成分はTHC（テトラヒドロカンナビノール）とCBD（カンナビジオール）。THCは精神や神経に作用し、リラックスや睡眠を誘う効果があり、吐き気や嘔吐の症状を軽減し、食欲を増進する効果もある。一方、CBDは抗炎症作用があり、けいれんの症状を緩和する助けとなり、さまざまな組織での異常細胞の成長を抑制する特性がある。但し、これらの効果は実験室の環境での試験管内での結果に基づいている。

     大麻は科学的根拠があり、次の疾患や症状の治療に役に立つ。化学療法を受けている患者の吐き気や嘔吐の症状、難治性または耐性を持つてんかん、他の治療法では効果が得られない中枢神経系の疼痛、多発性硬化症患者の痙性、低体重HIV感染患者の食欲不振、緩和ケアを受けている患者または終末期の患者

     大麻の成分が有益な可能性がある疾患や状態には、さらなる研究が必要だが、その中にはパーキンソン病、アルツハイマー病、他の特定の神経炎症性疾患（筋萎縮性側索硬化症以外）など。また、学術的なエビデンスが必要となるその他の疾患や状態もある。

     大麻の樹皮、芯、茎はさまざまなメリットにも活用できる。それらは柔らかく、耐久性があり、高い柔軟性に優れた天然繊維に加工することができる。そして環境に優しい 繊維板やコンクリート断熱材として建設業界、繊維業界で使用することができる。さらに、繊維製品としては湿気をよく吸収する性質があるため、動物の寝具（例：馬の寝具）や紙の製造し、ガス産業や油産業ではの油吸収と除去として活用している。プラスチック製品の製造では、防弾チョッキ、ブーツ、シートカバー、カーペットなどの製品に利用され、自動車部品の製造にも様々な部品に使用されている。

備考：www.medcannabis.go.th
: http://dmsic.moph.go.th
: https://thaicam.go.th