二〇二五年六月、タイのバンコクにあるコンラッドバンコクホテルで、「イーユー・オーストラリア・カナダ・イギリス合同プライドレセプション二〇二五」が開催されました。

二〇二五年六月、タイのバンコクにあるコンラッドバンコクホテルで、「イーユー・オーストラリア・カナダ・イギリス合同プライドレセプション二〇二五」が開催されました。このイベントは、欧州連合、オーストラリア、カナダ、イギリスの各大使館が共同で主催したものです。当日は、タイ政府を代表してジラポン首相府大臣が出席し、祝辞を述べました。ジラポン大臣は、タイが今年、婚姻平等法を成立させたことについて、「これはエルジービーティーキューアイエープラスコミュニティの権利拡大にとどまらず、性別や性的指向に関係なく、すべての人が愛し、尊重されるべきだという強いメッセージだ」と述べました。

また、民事・商法典の表現をすべての性別に対応させる形で改正したことについても、「これは単なる法律の変更ではなく、社会全体が本当の意味での平等へと進んでいる証です」と強調しました。

タイは、東南アジアで初めて同性婚を法的に認めた国となりました。この歴史的な一歩は、アジア全体にも希望をもたらすものとして注目されています。しかし、ジラポン大臣は「これはゴールではなくスタートです」と話し、教育や社会の理解、法制度のさらなる整備など、今後の課題に取り組む必要があると訴えました。

政府は、国内外の関係機関と連携し、誰もが平等に、安全に、尊重されながら暮らせる社会の実現に向けて、引き続き力を尽くしていくとしています。最後にジラポン大臣は、長年にわたり人権の尊重という共通の価値観を共有し、タイの取り組みに寄り添い続けてきた欧州連合、オーストラリア、カナダ、イギリスに対して、深い感謝の意を表しました。このレセプションは、タイが東南アジアにおける「平等のリーダー」として国際的にも注目されていることを象徴する重要な場となりました。

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