タイ王国労働技能開発局は、「ワールドスキルズ・タイランド・ロードショー二〇二五」を開催しました。

タイ王国労働技能開発局は、「ワールドスキルズ・タイランド・ロードショー二〇二五」を開催しました。このイベントは、地域の製造業や技術産業の可能性を広く伝えるとともに、国内外にワールドスキルズ・タイランドの役割や成果を紹介する重要な場となっています。また、タイの技能労働者の国際的なイメージを高める絶好の機会でもあります。

労働技能開発局のデーチャー局長は、現在、エーアイや自動化が進む工場では「システム統合」が重要な鍵を握っていると説明しました。これにより、「作業の効率と精度が向上し、少人数での運営が求められる現場でも高い効果を発揮している」と続け、「ハード・ソフト両面からの技術基盤の構築も不可欠だ」と強調しました。

イベントでは、新たに創設された競技部門「ロボティックシステム統合（アールエスアイ）」の発表をはじめ、自律移動ロボットのデモンストレーションや討論会などが行われました。

アールエスアイ競技会は、工場内の既存システムにロボットを接続し、新技術と連携させるシミュレーション形式の競技です。まるで工場の「健康診断」のように、自動化システムの状態を評価・改善し、作業の効率と利便性を向上させます。

デーチャー局長は、「現代のタイの若者は、エーアイ時代に対応する世界トップレベルの能力を持ち、グローバルに活躍できる力を備えている」と述べ、今後の人材育成に期待を寄せました。