六月二十五日にはコンテストの授賞式や、ソーシャルメディア賞の発表、学生が手がけた百九十七点のシルクドレス展示なども予定されています。

六月二十五日にはコンテストの授賞式や、ソーシャルメディア賞の発表、学生が手がけた百九十七点のシルクドレス展示なども予定されています。加えて、全国四地域から四十を超えるシルク店舗が集結し、六月二十五日から二十九日までバンコクのセントラルワールド「エデン・ゾーン」にて展示販売が行われます。

タイのシルク産業と文化を世界に広める重要な機会となりそうです。

タイ政府は「ソフトパワー」を重要政策の一つに位置づけており、なかでもファッション産業は、経済的価値と雇用の両面で重要な役割を担っています。

タイ産業振興局は、中小企業を対象に、タイの伝統やアイデンティティを保ちながら、生産にイノベーションを取り入れ、国際競争力を高める取り組みを進めています。

ナーティア局長によりますと、これは政府の旗艦政策(きかんせいさく)の一つであり、産業改革の柱として全力で推進中とのことです。過去には「ソフトパワー・スタートアップ:ファッションの未来を点火する」というプログラムを展開し、テキスタイル・アパレル、ビューティー製品、伝統工芸、ジュエリーの四分野で起業家の育成を行ってきました。

このプログラムでは、選ばれた企業が十六の専門コースでビジネスとマーケティングを学び、コンテンツ制作者とのネットワークを築くことで、新たな市場や顧客との接点を広げることが期待されています。

二〇二五年度も、タイ産業振興局(ディープロム)は、ファッション産業の振興に向けた三つの主要プロジェクトを継続して実施します。

まず一つ目は、「ファッション・アライアンス」。ファッション業界の人材育成とネットワークづくりを目的に、約四百人を対象としたトレーニングや交流が行われます。

二つ目は、「ファッション・アイデンティティ」。タイ各地の文化を活かしたファッション製品を、国際的なブランドへと成長させるプロジェクトで、約百社の企業が支援対象です。

そして三つ目は、「ルーツの再発見と持続可能な未来」をテーマに、タイと海外のデザイナーたちが協力し、伝統的なテキスタイルの魅力を現代的に再解釈するもので、約百人が参加予定です。

タイ産業省はこれらの取り組みを通じて、タイのファッション業界の国際競争力を高め、地域経済の活性化にもつなげたい考えです。

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